アンケート票の配布と回収

不備のある調査票で行うアンケートはその信頼性も半減

紙によるアンケートの大きなデメリットは、調査票の修正がリアルタイムにできないという事です。調査票の印刷後やアンケートを回収した時に調査票の不備に気がついても、もはや手遅れなのです。加えて、不備のある調査票で行ったアンケートは集計・分析しても信頼性の薄い結果となり、苦労したものが報われません。

こうしたミスを防ぐには、調査票が完成した際に予備調査(アンケート対象者の一部の人にアンケート回答してもらう)をするのが一番ですが、調査票作成に時間がかかってしまい余分な時間がないためか、予備調査まで行うアンケートは少ないようです。


質問の意図が明確でないアンケートは敬遠される

 

 

アンケート設計者が自信を持って作った設問も、回答者には質問の意図が分からないようなアンケートをたまに見かけます。少し手直しすれば回答者が容易に答えられる「惜しい」アンケートも見受けられます。

【1】単位がない、単位がわかりずらい設問はありませんか?
問.御社の年商は何万円ですか
このような回答があった場合、回答者はA、Bどちらも1000万円と回答としたつもりですが、何万円ですかというAの回答が正しいですが、Bの回答もたまに含まれてきます。Bをそのまま入力すると100億円になってしまいます。
しかしこの設問では、回答の求め方がよくありません。
こうした設問をすれば、大部分の間違いを回避できますが
このようにすれば更に回答精度が上がります。
問.あなたは1ヶ月何時間働きますか
このような質問の場合、1ヶ月働く時間を求めていますが、何日のほうが回答しやすいため、設定した単位を書き変えて回答してくる場合があります。
単位は統一しなけれぱ集計はできません。少しのサンプルであれば修正も問題ありませんが、大量のサンプルで書き換えたものがある場合、修正するのは労力がかかってしまいます。この質問の場合、何日ですかという質問であれば時間で回答する回答者はいません。
【2】アンケート入力の選択肢は簡潔に回答できるものですか?
1)-1.お好きなものを一つお選び下さい
AAAAA BBBBB CCCCC DDDDD EEEEE
FFFFF GGGGG HHHHH IIIII JJJJJ
インターネットのweb調査でこのようなチックボックスの選択肢を見かけますが、紙による調査でも多く存在します。アンケートする上でアンケート入力は多くの費用がかかってしまいますので、紙でのアンケートの場合、チェックボックスによる回答を求める設問はできるだけ避けた方が無難です。
この回答の場合、「9」と入力しますが考えながら入力しますので時間もかかりますし、ミス入力にもなりがちです。
(1) AAAAA (2) BBBBB (3) CCCCC (4) DDDDD (5) EEEEE
(6) FFFFF (7) GGGGG (8) HHHHH (9)IIIII (10) JJJJJ
このように選択肢の前に、数字をいれれば一目瞭然。間違えようがありません。
1)-2.お好きなものお選び下さい(複数回答)
AAAAA BBBBB CCCCC DDDDD EEEEE
FFFFF GGGGG HHHHH IIIII JJJJJ
入力として 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0  と入力します。
これでは入力も大変ですし、入力ミスの発生する可能性も高いです。
(1) AAAAA (2) BBBBB (3)CCCCC (4) DDDDD (5) EEEEE
(6) FFFFF (7) GGGGG (8) HHHHH (9)IIIII (10) JJJJJ
弊社の場合は 3 9 と入力し 変換ツールを用いて
0 0 1 0 0 0 0 0 1 0  と変換いたします。
どちらが入力が簡単で正確に入力できるか、一目瞭然だと思います。
【3】限定質問にもかかわらず限定元がない設問はありませんか?
1)女性の方のみお答えください
女性のみの意識調査を行いたい時に、このように限定して質問しますが、性別の質問が抜けた場合、調査結果は男性の回答が含まれてしまう可能性があります。性別の質問を用意しておくことで男性が回答した場合でもその回答は除外する事ができます。女性と男性の意識は真逆の場合がありますので、限定して質問をする場合、限定元を忘れないよう注意しましょう。
【4】趣旨が不明な設問はありませんか?
弊社はアンケート入力の段階から業務代行を承っておりますが、不備のあるアンケートはデータ入力の際、回答者が迷いながら答えている事がわかります。アンケートの設計者は様々な素案を元に苦労して作成しますが、それが必ずしも回答者が答えやすいとは限りません。逆に複雑すぎてしまい、設問の趣旨が伝わらない場合もあります。

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